インフィニット・ラグランジュ-オリジナル世界観 新感覚戦略ゲーム
オリジナル世界観 新感覚戦略ゲーム

クラン、ギルド、ユニオン、そして連合体システム 予告I――多極組織

2022-07-04

"「ラグランジュ ネットワークの中には多種多様な組織が入り交じっている。あるいはさまざまな思想の中から生まれ、あるいは強固な血の繋がりを受け継ぎ、あるいは宇宙の極限環境に適応し、そして理想のために樹立されたものもある。これらの多極的な組織は、宇宙の荒波の中でそれぞれ新たな勢力形態を育んできたのであり、あくなき組織構造の進化の新境地を切り拓き続けている」


――『多極組織学理論と思想効果』、サンクタ ファミリア文化出版社"


地球圏時代の銀河系は、とても牧歌的に見えます。組織の生態系は政府・企業・社会組織の3 極構造で安定して存在していました。ワープエンジンの実用化により大航海時代の幕が開け、スペースポートが太陽系のあちこちに建設されるようになると、世界はまた広がりました。地球圏の組織は探索者と足並みを揃えて全太陽系に拡大していき、距離の増大に伴って通信の遅延は逃れがたい枷となり、組織管理は初めて時間という壁に突き当たります。


太陽系開発ブームに乗り遅れまいと、各組織は競って各天体の軌道上に多数の支部を設立し、柔軟な決裁権を与えました。下からの自主性を支える現実的基盤が思想の爆発を生み、多極組織学理論が勃興します。ある種の小型組織形態が人々の注目を集め始めます。従来の大きな組織と異なり、肥大化した構造を持たない彼らは、「出船に船頭待たず」の精神で、大航海時代の荒波を臨機応変に切り抜けていきました。


ゴールドラッシュの時代、大型双方向ゲートの建設ラッシュが開拓者たちを未知の星系へ送り出し続けると、星系をまたいだ通信は遅く困難なものになり、旧時代の組織構造はいよいよ瀬戸際に立たされます。ラグランジュ ネットワークの貴重な通信チャンネルと輸送量の厳しい制約は、組織生態系の隅々まで影響を及ぼし、組織にさらなる変革を迫りました。
その一部は進化する思想を取り込み、それに応じた多様な変化を遂げました。彼らは単純なクラン的構造を採用し、素早く資源を獲得・蓄積する能力を得て勢力を伸ばしました。例えばチュー・ロッシ クランはメンバーの緊密な協力の下、ラグランジュ ネットワークを縦横無尽に駆け回り、驚くほどの富と遺産を築いて旧神聖群星帝国を建国するに至りました。また同時期に生まれたハイレッディン クランは、チュー・ロッシほどの栄光を味わう代わりに、「深く慎重」な姿勢でラグランジュ ネットワークを研究し、ゴールドラッシュ時代から存続と繁栄を続けています。


旧帝国解体による戦いの時代の中で、一部の組織は軍事的性格を増していきます。組織間の衝突がエスカレートすると、軍事行動により特化したギルド型組織が誕生します。いち早くギルド型組織に転換を図った勢力はすぐに頭角を現し、最終的に現在のゲルマニクス兵団やアレス兵団に発展しました。彼らは一貫して作戦行動に特化し、戦闘の中で成長を続けています。
仲裁委員会の成立とドーン協定の再発効により、紛争の時代は終わりを告げます。新星系の開拓ニーズは、新しい冒険者たちがユニオンを結成し、開拓の危険に共同で立ち向かう動機を与えました。


「組織自身は永遠に不変なものではなく、活動による消耗の中で絶えず崩れ、自己修復の中で絶えず再構築されて進化する」というアレス兵団カノン・キングの論評は、組織の進化を最も良く表しています。歴史が組織進化について残した多くの遺産はポストラグランジュ時代にも失われず、多極組織学理論はラグランジュ ネットワークで盛んになっていきます。開拓者らは積極的に自らに適した組織形態を追求し、多極組織学理論を大胆に応用し始めました。緊密な連携のクラン、作戦にフォーカスしたギルド、多くの人々が集うユニオンの中から選ぶのです。ついに、多様な組織形態の変革が到来します。


ラグランジュ銀河は多様性と豊かさに満ちています。通常モードの更新以外にも、開発者である私たちは常に、開拓者の皆様により豊かで多様な交流関係とシステムを提供できるようと努めています。ラグランジュ ネットワークにクラン、ギルド、ユニオンという3つの異なる組織形態を導入し、連合体コンテンツを追加する予定です。このコンテンツ予告は4回にわけてお送りします。第1回は多極組織の世界観をご紹介しました。次の予告では、皆様に開発中の内容(組織オペレーション、クラン・ギルド・ユニオンの違い、才能システム)をお届けしたいと思いますので、ぜひご期待ください。