2022-08-22
史料によると、エイグラム星域は旧帝国時代、ラグランジュ ネットワークの一大ハブ ノードでした。そこは3つの恒星による特殊で安定した三角形構造をなしています。
旧帝国成立時より、星域はチュー・シロー クランとその配下の3勢力によって共同で運営されていました。この星域は3つの恒星系に恵まれ、資源が非常に豊富なため、たくさんの巨大な宇宙都市が建設されました。星域内にはまた想像を遙かに超えた3つの恒星系を結ぶ巨大なネットワークが構築され、旧帝国時代に最も繁栄した中枢星域の一つだったようです。
しかし銀河戦争後期、ここで重大なワープ共鳴が発生し、星域全体が壊滅的なダメージを負いました。ワープ共鳴の影響を封じ込めるため、ここに通じるスターゲートは閉鎖を余儀なくされ、エイグラムもラグランジュ ネットワークから切り離されました。
それ以来、このかつて繁栄した歴史ある星域内部の情況が外部に知られることはなくなりました。
最近になって、ノマ シッピング グループがエイグラム星域へのスターゲートを再起動し、数十の探査隊を組織してエイグラムのトライアングル エリアで詳細な探査を行いました。
災害の発生以来、持続的にワープ共鳴の影響を受けているため、エイグラム星域の環境はかなり複雑です。ノマの探査隊による初歩的探査レポートによると、エイグラム星域の環境には以下の特徴があります。
- 歴史ある旧帝国遺跡
エイグラム星域内では旧帝国時代の遺跡が多数発見され、その内部には旧帝国時代の歴史資料と貴重な資産が大量に残されています。しかし星域の中では今なお住民の痕跡が発見されておらず、これらの遺跡はさながら深く眠る宇宙の陵墓のように、後代の人が掘り起こすことを待っているのです。
これらの遺跡を詳しく探索できれば、知られざる旧帝国時代の秘密をより多く知り、エイグラムが本当に旧帝国時代の重要な中枢だったのか、そしてこの星域は本当に中核星系だったのか、災害の後いったい何が起きて、星域全体がほとんど壊滅したのかを明らかにできるかもしれません。
- 高速で運行する天体
トライアングル エリア内には不規則に高速で運行する小型の天体が数多く存在します。サイズは直径2㎞から7㎞の間で、運動スピードが速い上に軌道予測は困難です。
探険の途中、艦隊はこれらの高速天体と遭遇して交戦することがあります。艦船の武器の火力が十分ならば、小惑星が艦隊に衝突する前に破壊することができるかもしれません。
- 宇宙を漂うデブリ
トライアングル エリア内には多くのデブリが漂っています。大部分が高エネルギー放射線バーストの衝撃を受けて粉砕された艦船や建物の廃棄部品です。
これらのデブリを回収すると役に立つ資源が獲得できます。エイグラム星域での探検には汎用艦の採取によるサポートがないため、デブリの回収が有効な資源補給手段の一つとなります。
- 混乱した空間曲率
トライアングル エリア内では空間曲率の混乱が生じており、艦船のワープエンジンが安定した曲率パラメータを得られないため、トライアングル エリア内でワープ航行モードを使用することはできません。
艦隊は新しい星域の環境において、ワープ航行モードのない状況で探索と行動を行う方法を学ぶ必要があり、まったく異なる航行体験となるでしょう。
-高エネルギー放射線バースト
エイグラム星域内の3つの恒星すべてで「空間曲率震動」が発生しています。その特殊な「安定した三角形」構造により、恒星は3つとも爆発による高エネルギー放射線バーストをトライアングル エリアへ放出します。
ノマ シッピング グループが巨費を投じてエイグラム星域のスターゲートを修復したのは、エイグラム星域の状況を調査して同星域の歴史資料を把握し、役に立ちそうな中枢共振点の情報を探すためです。
しかしトライアングル エリアの複雑な環境に制約され、探査隊の探査や収集が困難になっています。
このためノマ シッピング グループは『エイグラム探検協定』を発表し、経験豊富な開拓者を募っています。開拓者はチームを組んでエイグラム星域に向かい、旧帝国遺跡を探索して旧帝国時代の貴重な資産の収集し、中枢ラグランジュ点の情報を探します。
今回は、エイグラムの複雑で劣悪な星域環境と、ノマ シッピング グループが『エイグラム探検協定』を発表した背景についてご紹介しました。次回は『エイグラム探検協定』の特殊なエントリー方法とエイグラム星域の探検方法についてご紹介します。ご期待ください。